国立競技場から考える買い物について。
2520億。
今、国立競技場の建設費が話題になっています。
僕は、サッカーが大好きなので、
世界一のスタジアムができれば、それはそれでいいのかなあとかんがえています。
しかし、メディアの報道を見ると、
『高い!』
『高すぎる!』
と価格のことばかりを全面にだしています。
まるで、僕らを洗脳するかのように。
僕も色々問題はあると思いますよ。
・オリンピックのあとどうすんの?
・ただデカいスタジアムには景観がないよね。
・ムダはないの?
と考えています。
でも、テレビでは『高い』ということしか言っていませんでした。
国立競技場を建てたあとのリターンを計算しているのか?
国立競技場を建てる。
これは、国の買い物です。
額が現実離れしてるし、自分の生活にダイレクトに響くか?と言われるとなんともいえません。
しかし、『買い物』という観点から考えれば、注意したい視点はひとつです。
買い物することで、自分を長期的に満足させる(リターンがある)だけの魅力があるか?
たとえ、何百、何千億というお金を使っても、そこから得られるリターンが何百億、何千億以上あれば元がとれる計算です。
国立競技場を建てた年だけでなく、それ以降未来永劫リターンが続くとかんがえれば、もしかすると、安い買い物なのかも…と捉えることもできます。
僕の理想は、イギリスのウェンブリー・スタジアムや、スペインのカンプ・ノウのような全世界のサッカー少年が夢みる場所になれば、必ず出す価格以上のリターンが得られると思います。
そして、そこを目指す人たちを魅了するモノは、決してお金だけでは作れるものではありません。
何年もかけて人々が作っていくものです。
僕らだって、毎日使うような、
メガネ、サイフ、カバン…。
といった日常でよく使うものには
お金をかけたい!
と考える人も少なくないでしょう。
毎日使うモノは、長く使えば、使うだけ費用対効果が高くなりますからね。
数字だけを、みるのではなくて、長期的な視点で物事を考えたい。
テレビの報道を見て、
安けりゃいいのか?と問われれば、
そうじゃない!と僕は答えます。
建設を推し進める方々にしっかりとしたビジョンがあって、
投資を上回るという裏付けがあれば、
それを全面にだしてほしい。
そして、そこから議論をするべきだと思います。
一時的な視点でみた、『安い』『高い』ではなく、
これから、どんな効果が予想できるか。
これからのビジョンは?
スポーツ界に及ぼす影響は?
そういった角度から十分に議論してほしいですね。
一方的な決めつけではなく、
未来をベースに、シンプルに考えながら、僕らも普段の買い物から意識したいですね。
有るを尽くす